現場で輝く確かな学び
- By: User_name
- カテゴリー: 山﨑 暁(言語聴覚学科教員)

多摩リハビリテーション学院専門学校の言語聴覚学科2年生には、認知症について学ぶ授業があります。この授業の目的は、認知症の訓練について理解を深めること、認知症患者を抱える家族に対し訓練の意義・効果をわかりやすく説明できるようになることです。
講義で認知症の訓練を学んだあと、学生は5人1グループに分かれて、90分の授業6回分(9時間)の準備期間でチラシやポスター、発表資料を作りました。
さて、上手くできたでしょうか?
「ときめきde認知症予防」なんてキャッチ―なタイトルですね!
ときめきde認知症予防のプレゼンテーションはスライドを使ってますね!
「ときめき」は恋愛に限らず、好き、楽しい、うれしい、美味しいなど、「好き」に関連する感情を言うそうです♪
そして、「ときめき」が認知症予防に効果的と説明していましたよ~
難しい話を、面白く、わかりやすく伝えることがうまいですね!
プレゼンテーションの後は、実演です。
認知症の当事者やご家族役の学生たちが体験してますよ♪
まずは、昔話で好きを思い出していますね♪
じつは、この思い出話は「回想法」といって、認知症の有名な訓練なんですよ♪
そして、このあと好きなものにちなんだ宝物をみんなで作成して、校舎に隠して宝探しゲームをしました♪
こういった作業を地域ぐるみで行うことで、認知症の方とご家族を地域社会で守っていく取り組みという説明がありました。
認知症を守るために地域と協力していく発想、素晴らしいですね!
次のグループは、笑いを認知症予防にとりいれましたよ♪
みんなで笑って認知症予防~笑いながら体も脳も汗をかく~
このグループは、音楽療法とコグニサイズをうまく取り入れていますね♪
音楽療法もコグニサイズも認知症予防に効果的な訓練法です。
コグニサイズはコグニティブ(頭を使うこと)、エクササイズ(体を動かすこと)から作られた造語です。
フライング福笑い
顔のパーツを投げて顔を完成させますよ♪
*投げるからフライングなんですね
よ~くねらって!
だめだったみたいです(笑)
次はリズム遊び♪
赤いところでリズムに合わせて手を叩きますよ♪
音楽療法の一環ですね!
楽しそうですね♪
他のグループも、絵しりとりや楽器作成など、いろいろなことを考えていましたよ♪
絵しりとり♪
ティラノサウルス⇒スイカ⇒なにを描くのかな?
マラカス♪
ガチャガチャのカプセルに風船をかぶせ、シールで飾っていいますね♪
すいかカスタネット♪
真剣ですね!
太鼓♪
良くできていますね!
ペーパーボウルと赤と黒のビニルテープで作りましたよ♪
このように5つのグループが趣向を凝らした訓練を考え発表しました。
「3人寄れば文殊の知恵」と言いますが、一人では思いもよらない発想が湧いてくるのがグループワークの良いところです。
「自ら学び・考え・表現すること」「共通の目的をもちチームが一つになること」は、現場で輝くための力のひとつです。
学生たちの真剣なまなざしから、言語聴覚士として患者さんのために立派に働く姿が目に浮かびました。