言語聴覚学科のマインド

皆さん、ご無沙汰しております。卒業生の皆さまに関しては、コロナウイルス感染症の最中、臨床業務を励んでおりますでしょうか。

久々の投稿になり、内容を色々と考えていましたが、今回は私たち言語聴覚学科のマインド(学科教員の精神・意識)を紹介したいと思います。

私たちは「相手を思いやるコミュニケーションができる学生を育てます。」

インターネットが普及した現代、全世代の86.9%がLINEを利用しています。LINEやメールは、非常に手軽で便利なものです。その一方で、コミュニケーションの基本である直接対面して会話する機会が減ってきているようにも感じます。また近年、日本人のコミュニケーション能力の低下も耳にするようになりました。

さて、コミュニケーションとは何でしょうか?

それは、相手の思いを感じ、自分の思いを伝えることです。またコミュニケーションは「ことば」に限ったことではありません。ことばだけでなく、表情や身振り、態度、声色、それが発せられた状況などから相手の思いをくみ取り、また自分の思いを相手に伝えています。そしてこれを可能にしているのが、相手を思いやる気持ちです。

リハビリテーションでは、「患者さまが中心の支援」をとても大切にしています。いくら専門的な知識や技術があったとしても、相手を思いやる気持ちがないと、「一方的」「独りよがり」の発想しかできなくなり、患者さまが中心の支援とは、ほど遠いものになってしまいます。

「知識・技術より、ぼくたちに寄り添ってほしい」

コミュニケーション障害を抱える患者さまの願いです。

だからこそ私たちは、「相手を思いやるコミュニケーション」ができる学生を育てたいと思っています。

時には厳しい対応をすることもありますが、寄り添ってほしい… 患者様の声を聴くことができる人間を育てたい。私たちはそのマインドを持ち、日々学生さんに携わっています。

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