教員の想い

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早いものでもう9月です。今月に入り、今年の夏の異常な暑さも徐々に落ち着いてきました。

朝晩冷え込むようになり、最近では布団をかけて寝るのが気持ちいい今日この頃になってきたのではないかと思います。

 

さて、当学院としては後期のカリキュラムが始まり、学生ともども教員も忙しい毎日が始まりました。

 

私は主に2年生の中枢神経系の疾患や難病についての単位を担当しており、毎年この時期になると学生の阿鼻叫喚を

聞くことになります。

 

というのも、学生の多くが神経系やそれに伴う疾患に対し苦手意識を多く持っているからではないかと思います。

教科書をみて、話は聞いても目に見えるものではなく、実感できるものではない(頭の中の事ですしね)という、

ナイナイ尽くしではある分野ではあるのですが、我々が理学療法士として働くためには避けて通れるものではあり

ません。

 

神経系の働きを知り、その障害を知り、それらを抱えた患者様と接する。そこで初めて患者様を知ることが出来、

患者様に何が必要で、何をすべきかがわかると思います。

 

例年、どうしたら神経系の楽しさを学生に伝えることが出来るか悩んでいますが、私の未熟さもあり楽しさを伝え

るには今一歩足らない様です。避けては通れない道だからこそ楽しく学んでもらいたいといつも考えています。

 

 

 

リハビリテーションの道に進むためには多くの知識を必要とします。上に書いた私の教科だけでなく苦手意識を持

つような教科が他にもあると思います。ですが、それらすべては将来の患者様に寄り添うために必要なものです。

 

今、当学院に在籍し授業を受けている学生も、これから当学院へ入学し授業を受けようとしている学生も、当学院

に在籍する3年間は辛く、大変な期間になるかもしれません。

 

将来、理学療法士になれば必ず患者様と関わります。それと同時に、かかわった患者様の人生を背負う事にもなり

ます。その患者様の人生を背負う事になった時、在学中に重ねた苦労が必要なものであり、自分の糧になっている

と思う時が必ず来ると思います。

 

当たり前ですが、患者様にも家族があり生活があります。一人の患者様は理学療法士側からすれば、多くの患者様

の中の一人です。しかし、患者様側からすれば唯一の理学療法士となります。

 

その人生に関わる一人の理学療法士として、一人前になってほしいという我々教員の想いが、1科目1科目の授業に

込められています。

 

最後になりますが、在学中の学生、これから当学院に入ろうと考えている学生も、今そしてこれから受ける授業に

はそういった我々教員の想いもあるという事を、頭の片隅にでも置いてもらえたらと思います。

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