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作業療法士・理学療法士の国家試験の内容とは?

コラム:作業療法士・理学療法士の国家試験の内容とは?~

作業療法士と理学療法士は名称独占資格と呼ばれる種別であり、国家資格を取得しなければ「作業療法士」「理学療法士」として医師の指示を元に療法を行うことができません。これは法律によって定められています。
そのため両職種に就くためには、まず指定の養成校にて修学することで国家試験受験資格を得て、合格し、国家資格を取得する必要があります。
その難易度は5人に1人は不合格となるレベルのため、しっかりと対策をする必要があります。
このページでは両資格の国家試験概要について記載しています。

理学療法学科実習風景

〇作業療法士・理学療法士の国家試験概要

作業療法士と理学療法士の国家試験は毎年1回ずつ2月下旬の日曜日に行われます。合格発表は翌月の3月下旬です。
一般の方は筆記試験の受験のみとなり、理学療法士及び作業療法士の共通の問題(解剖学、生理学、運動学、病理学、臨床医学など)が100問(五肢択一、五肢択二)と各専門が100問ずつ(五肢択一、五肢択二)の計200問あります。
理学療法士及び作業療法士ともに、午前・午後各20問、計40問の実地問題(配点3点、120点満点)と、午前・午後各80問、計160問の一般問題(配点1点160点満点)で、その総得点は280点が満点です。そのうち168点以上で、しかも実地問題の得点が43点以上であるものが合格となります。

試験時間は午前と午後に100問ずつを2時間40分かけて解くため、一日がかりの試験となります。
長丁場にも関わらず試験問題の内容は一問一問の専門性が高く、臨床で就労する為に必要な知識となります。
長時間の試験という特殊な環境に慣れることも、試験対策として重要です。

合格率は、全国平均がそれぞれ作業療法士71.3%、理学療法士85.8%となっています。(※第54回/平成31年2月開催実績)
5~6人に1人は不合格となることを考慮するとしっかりと対策をしなければいけません。
特に受験資格が3年以上の指定課程修了にも関わらずこの合格率なので、万全の状態で臨む必要があるでしょう
前述の通り一日がかりで後半は集中力を切らしてしまうかもしれません。
頑張って勉強したのに実力を発揮できなかった、ということが無いように気を付けましょう。




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