コラム

作業療法士になるために 「養成校の選び方」

作業療法実習風景

作業療法士になるためには3年制の学校と4年制の学校、どっちがいいのだろう

作業療法士を目指しているあなた。今、養成校選びに悩んでいませんか?
当校の体験会(オープンキャンパス)などで良く質問されることがあります。
それは… 「作業療法士になるのに3年制の学校と4年制の学校、どっちがいいんですか?」との質問です。


結論から言いましょう。作業療法士になるには…
『タマリハのノウハウを持ってすれば3年制で十分です!』
これは自信をもって断言できます。

 

実は、多摩リハビリテーション学院専門学校はもともと4年制でスタートしました。
そして平成20年4月より、3年制に変更しました。
作業療法士を育成するには、4年制である必要がない、むしろ1年でも早く臨床現場に出た方が多くのメリットがある、という事を確信したからです。

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結果から言いますと… 3年制になって12年、多くの学生が卒業し病院や施設で大活躍しています。事実、タマリハ卒業生の活躍により、多くの病院や施設の方々から「ぜひタマリハの学生さんを!」と声をかけて頂き、創立以来、就職率100%を維持しています。
(ちなみにタマリハは創立から24年目を迎え、2100名以上のセラピストを輩出しています。)
この結果が全て物語っていますね。

かく言う私も千葉県にある3年制の養成校を20数年前に卒業生しました。
自分で言うのもなんですが… 卒業後、4年制の養成校を卒業した同僚となんら変わりのない働きができ、むしろ即戦力として患者さんの支援に尽力できていたと自負しています。
現在、3年制である母校の出身者は、関東を中心に多くの病院や施設で、責任者の立場で活躍しています。

 

作業療法士になるには3年制で十分である… その理由。

私は病院や地域で患者様の支援を長年行ってきました。支援の現場で、経験を積めば積むほど感じることがありました。
それは―――「私達、作業療法士は“職人”である」ということです。作業療法という仕事は実際に “患者様に関わって、触れてなんぼ” の世界なのです。
作業療法という仕事は、身体で学び、経験で学んでいく “職人” なのです。

もちろん机上の知識や理論もとても重要です!
基盤となる知識や理論は、タマリハのノウハウを持ってすれば3年間で十分に学ぶことができます。まずはこれらがないといけません!!
けれども、これだけでは太刀打ちできない、というのも事実です。

作業療法士という仕事にも少し触れましょう。
作業療法士は「患者様が障がいや病気を抱えながらも“より良い暮らし”が送れるように支援する」仕事です。
ざっくりとした説明ですが… 理学療法士が「座る」「立つ」「歩く」といった大きな動きの獲得を目指すのであれば、我々、作業療法士は「食べる」「お風呂に入る」「トイレをする」といった日常生活で欠かせない動作の獲得を目指します。
でもそれだけで果たして“より良い暮らし”といえるでしょうか?
つまり我々作業療法士は「趣味を楽しむ」「友人と出かける」「孫のお世話を楽しむ」といったその人の “生きがい” をも再び行えるよう支援をしています。

そこで、作業療法士は “その人の生活” に入っていかなければ支援はできません。
患者様の生きがい、趣味・興味のあるものを知り、時にはその方の価値観やこれまで歩んで来られた人生観までも共有していく必要があります。
その為には、患者様と信頼関係を築き、安心感を抱いて頂かないと、支援のスタートラインにすら立てないのです!

障がいを抱え、とてもしんどい気持ちになっている患者様にどのように声をかけるか…
言葉だけでなく私達の表情、しぐさ、声をかけるタイミングなど全てが影響します。 
もちろん、経験の浅い時には上手くいかない事の方が多いです…。
上手くいかない時に、いくら十分な理論や知識やツールがあっても役に立ちません!
実際の支援の場で、色々な患者様と関わらせて頂き、触れて、褒めて頂き、時には叱られ、こころを通わせる大切さを知り… 患者様とのこういった経験を積み重ねることで、患者様に初めて信頼して頂ける作業療法士として成長していけるのです。

こうして患者様と信頼関係を築けると、ようやく作業療法のスタートを切ることができるようになります。
私たち作業療法士は、患者様に鍛えて頂き成長する仕事、とも言えます。
当たり前ですが、こういった経験は実際の支援の場に出ないと得られません。

繰り返しになりますが、基礎となる勉強は多摩リハのノウハウをもってすれば3年で十分です!!
その先は1日でも早く支援の場に進み、1日でも早く “真の作業療法士”になって欲しいと考えています。

少し視点を変えますが…
今年はコロナウイルス感染症の影響もあり、どの養成校も病院や施設での実習が十分にできていません。他の養成校の教員と情報交換をする機会がありますが、誰もが口々に「なるべく学生を実習現場に出したいです…」と話されています。どの教員も口にしているように、やはり作業療法という仕事は現場でしか学べないことが多い、ということをたくさんの作業療法士が知っているのでしょうね。

また、3年制の良いところは、当たり前ですが… その分、学費がかからない!という点です。
学費がかからないどころか、1年早く就職して給料をもらえる訳ですから、経済的負担を軽くする、という意味では3年制に勝るものはありません。
私も2人の子供を育てています。「将来のために教育にはお金を惜しまない!」と子供たちの前では格好をつけたいですが… 親の本音を言えば、なるべくお金の負担は少ないに越したことはないですね!

もちろん4年制もたくさんのメリットがあると思います。
例えば… 一度しかない青春時代だから、勉強だけでなく、もっともっとキャンパスライフも楽しみたい!というなら4年制をお勧めします。
(けれども… タマリハの学生もキャンパスライフも十分楽しんでいるように見えますよ。学院祭やクラブ活動などもあります!)
あるいは「“作業療法”という学問を究めたい」というのなら間違いなく4年制ですね!
けれども、あなたが「困っている患者様を支援する作業療法士になりたい!」というのなら3年制で十分です!

しかもタマリハの昨年度「作業療法学科 国家試験合格率」は100%!!
開校以来、常に全国平均を優に超えトップクラスを走り続けています!
どうでしょうか?
3年制のタマリハにはゆるぎない実績があります。
現在、病院や施設といった支援の場では作業療法士が本当に足りません。
多くの患者様が皆さんの助けを待っています。
一年でも早く卒業して、あなた達の支援を待っている患者様のもとに飛び立って欲しいと思い… タマリハは3年制の養成校として頑張っています!

これは本当なのか… 
一度、体験会に来て実際に話を聞いてくださいね。

作業療法学科 教員  中村晃一




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