仕事のやりがいは?
作業療法は対象者一人ひとりの思いに心を寄せながら、相手に合わせた支援方法で関わります。例えば、作業療法で調理活動をする場合、Aさんは病気の後遺症で手が動かしにくくなったしまったけれど、家族への食事作りを続けていきたいという思いで、動かしにくい今の手の状態でもできる調理の仕方を練習するために行います。一方、こころの病で人と話すのが苦手Bさんは、お菓子作りに興味があるけれどやったことがありません。そこで、作ってみたいお菓子のレシピを作業療法士と一緒に見たり、実際に一緒に作ったりしながら、調理活動を通して人と話すことに慣れていきます。「できるようになりたい」と思っていたことができるようになり、対象者の方の笑顔が見られたときは、その方のより充実した生活作りに関われたと思える時で、やりがいにつながります。
大変だと感じるとき
対象者の作業に対する思いをはじめ、心身の状態や今後の方向性によって、作業の使い方(目的)は異なり、作業療法士の事前準備や活動時の声のかけ方も変わります。習字を例にすると、対象者の手を取って一緒に字を書く場合もあれば、作業療法士が書いた字を対象者に添削してもらう場合もあります。単なる「習字の時間」に見える活動には、さまざまな作業療法士の視点が織り込まれています。ただ作業をすれば作業療法になるのではなく、「どのように作業をするのか」を考えるのがとても大切で、難しい点でもあります。
学生時代に頑張ったこと
毎日楽しく学校に通っていましたが、やはり定期試験は学校生活上の山場の1つ。
特に国家試験勉強は学生生活の集大成なので、大きな緊張感がありました。
クラスメイトと覚えた用語をクイズ形式で出し合ったり、お互い頑張れるようにご褒美システムを作ったりしていました。
これからの夢や目標
作業療法士のことを知らない人が世の中にはまだたくさんいます。
作業療法をより多くの人に知ってもらえるよう、いろいろな場面でそのをアピールしていきたいです。