介護福祉士は介護現場や病院などで活躍できる職業であり、今も多くのシーンで必要とされています。
需要の高さは今後も続くと予想されるので、介護福祉士の資格を取得できれば将来の就職活動にも役立てられるでしょう。
こちらでは介護福祉士になるにはどんな方法・ルートがあるのかをまとめ、それぞれの詳細を解説します。
そこでこちらでは、介護福祉士の基本的な仕事内容を解説します。
介護福祉士が普段どのような仕事をしているのか、またどんなスキルが必要になるのかを、この機会に確認してみましょう。
介護福祉士なるには?
介介護福祉士になるには、「介護福祉士資格」の取得が必要です。
介護福祉士資格とは、介護系のなかで唯一の国家資格として認定されているもので、1年に1回試験が実施されています。
試験内容はEPA、福祉系高校卒業者の該当者は「筆記試験」と「実技試験」、それぞれに合格することで資格取得が可能です。(実務者研修を受講する場合には、実技試験は免除されます)
介護福祉士養成校卒業者は「実試試験」は免除され「筆記試験」のみとなります。
介護福祉士の資格試験に合格し、介護福祉士登録申請を行うと、正式な介護福祉士として働けるようになります。
介護福祉士の資格取得の要件
介護福祉士の資格を受験するには、いくつかの条件があります。
指定された養成施設である専門学校などを卒業する方法や、福祉系の高校を卒業する方法、そのほか3年以上の実務経験を積む方法など複数のパターンがあるので、自分のライフスタイルや将来設計に合わせて選択が可能です。
以下では3つのパターンをそれぞれ紹介するので、受験条件を確認してみてください。
<養成施設を卒業して介護福祉士の資格を獲得する方法>
養成施設(専門学校など)を卒業することで、介護福祉士の資格取得および受験資格を得られます。
「社会福祉士及び介護福祉士法」が改定されたため、平成29年度より指定された養成施設の卒業後に介護福祉士を目指せるようになりました。
福祉系大学、社会福祉士養成施設、保育士養成施設を卒業する場合は最短で1年、普通科の高校を卒業した場合は最短2年で国家資格の取得が目指せます。
養成施設を令和8年度末までに卒業できる場合、卒業後5年の間は国家試験を受験しなくても、介護福祉士として働けます。
この5年の間に国家試験に合格するか、卒業後5年間継続して介護系の仕事に従事(具体的には連続で1,825日以上、かつ従業日数が900日以上)していれば、その後も介護福祉士として働くことが可能です。
しかし、養成施設を令和9年以降に卒業する場合には、国家試験に合格する必要があります。
そのため養成施設の卒業時期を計算して、国家資格の試験が必須になるのかチェックしておきましょう。
<福祉系高校で必要科目を履修後に国家資格試験を受ける方法>
福祉系高校に入学して必要科目を履修する形でも、介護福祉士の国家資格試験を受けられます。
福祉系高校から介護福祉士を目指せるのは、以下の条件に当てはまる人が対象となります。
・平成21年度以降に入学し、新カリキュラムを履修後に卒業した人
・特例高校の入学期間が「平成21~25、28~30年度」、専攻科の場合は「平成21~25、28~31年度」であり、卒業した翌日から9ヶ月(具体的には従業期間が9ヶ月以上、従事日数が135日以上必要)介護関係の仕事に従事した人
・平成20年度以前に福祉系の高校に入学し、必要な科目を履修して卒業した人
上記の条件のいずれかをクリアできていれば、福祉系高校の卒業後に介護福祉士の国家試験を受けられます。
<3年以上の実務経験を修了してから国家資格試験を受ける方法>
介護福祉士の資格試験は、3年以上の実務経験を積むことでも受験が可能となります。
具体的には実務経験3年以上(1,095日以上かつ従事日数540日以上)と、「介護職員実務者研修」の受講、もしくは「介護職員基礎研修」と「喀痰吸引等研修(第1号研修または第2号研修と実地研修)」を修了する必要があります。
働きながら介護福祉士を目指す場合には、まず上記の条件をクリアすることを目標にしていきましょう。
介護福祉士資格取得のメリット
仮に介護福祉士の資格を持たなくても、ヘルパーのパートなどで近い領域の仕事をすることは可能です。
しかし、介護福祉士の資格を持たなければ得られないメリットは多数あるので、介護福祉の分野で働きたいのなら資格取得がおすすめされます。
以下からは、介護福祉士の資格を取得するメリットを解説します。
<管理職などの要職で働ける>
介護福祉士の資格があると、介護現場などで管理職などの要職に就くことができます。
職場によっては介護福祉士の資格を持つ人材を配置しなければならないケースもあるため、資格取得者の需要は非常に高くなっているのです。
将来的に介護福祉士として働き続ける場合、スムーズなキャリアアップにつなげられるので、資格取得のメリットは大きくなります。
<給与などの待遇面が良くなる>
介護福祉士の資格を取得していると、資格手当などによって給与面の待遇が良くなります。
正社員として就職できることはもちろん、その後の昇給なども視野に入れられるので、継続した仕事による年収アップに期待もできるでしょう。
介護福祉士の需要は高まっているため、今後さらに待遇が良くなる可能性もあります。
介護福祉の現場に興味があるのなら、資格取得を目指して良い待遇で働けるように備えるのがおすすめです。
<スキルの高さが証明できるので転職にも役立つ>
介護福祉士の資格を取得していると、スキルの高さが証明できるので転職時にも役立ちます。
同じ介護・福祉の業界の職場はもちろん、リハビリや医療系のケアに関する業界などへの転職も考えられるので、自分の可能性を広げられるでしょう。
将来的に転職を考えている、介護・福祉業界でキャリアアップをしていきたいといった場合にも、介護福祉士の資格取得がメリットになります。
まとめ
介護福祉士になるには、介護福祉士の資格取得が必要です。
受験資格を得る方法にはいくつかのパターンがあるので、この機会にそれぞれの詳細をチェックしておきましょう。
養成施設に指定されている専門学校などは、介護福祉士に必要な知識や技術をしっかりと学んだ上で受験資格を得られるので、就職後もスムーズに働くことができます。
これから介護福祉士になるために進学を考えているのなら、受験資格を得られる専門学校を確認してみることがおすすめです。
参考資料 公益財団法人社会福祉振興・試験センター
http://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/route.html
http://www.sssc.or.jp/touroku/info/info_keika.html