田中美郷教育研究所に取材に行ってきました~

山﨑 暁(言語聴覚学科教員)

田中美郷教育研究所は、小児難聴や言語発達等を支援する民間の教育・療育機関です。

所長の田中美郷先生は、過去50年にわたり聴覚障碍児の検査・診断・教育/療育に携わってきたベテランの耳鼻科医ですよ。

 

 ここにタマリハの卒業生の豊島先生が言語聴覚士として、聴覚障がいのお子さんに言語・発音の個別レッスン、グループレッスン、聴力検査、言語発達検査、補聴器装用プログラム、人工内耳の術前プログラムなどを行っていますよ。

(豊島先生)

 

(言語レッスンの様子)

補聴器を装用しているお子さんに単語と文法のレッスンをしていますよ♪

 

まずは単語から。

iPadの50枚の写真や絵カードを見ながら、名前を次々に言っていきます。

 

発音が不明瞭なことばは、そのつど言った音を確認して、正しい発音を聴かせてあげます。

しっかり口を動かしているかも確認しているようです。

 

たくさん言えて満足顔ですね♪

 

 

 

 

 

こんどは絵を見て文章で答える練習ですよ~

聴覚障がいでは、助詞や動詞の活用形がムズカシイですから、練習しますよ♪

 

豊島先生:この女の子はどうしている?

お子さん:女の子が楽しそうにニコニコ笑っている!

豊島先生:正解!!

 

擬態語も入っていますね!

 

単語の数が増えて、文法や活用を覚えていくと、どんどん表現の幅は広がります。

自分で使いこなせるようになるまで、練習しますよ♪

(聴力検査の様子)

この黒いテーブルの中におもちゃが入っていて、音が聞こえたときスイッチを押すと明るくなりますよ♪

 

さぁ!

聞こえるかな~?

あ!

聞こえた♪

 

検査が終わったあと、人工内耳をみせてくれましたよ♪

撮影のあと、かわいく撮れているか確認してくれましたよ♪

だいじょうぶ!♪

満足してくれました(笑)

イヤーモールドもおしゃれですね♪♪

 

 

 

さいごに豊島先生が大切にしていることをお聞きしましたよ~

 

自分の声について意識することが増えてきました。言葉には、意味の側面の他にも、強さや大きさ、軟らかい/硬いと言ったような声の表情という情動的な要素があります。この声の表情は難聴のお子さんには、「私たちが普段聴いているようには聴こえていないかもしれない」ということを意識するように心がけています。

一方で、他者と関わって生きていくときには、自分が周りに合わせなければならない場面は多くなります。そのような環境の中で生きていく力をつけるためにはどうすればいいのか、そういう視野を持って子どもたちや、その家族と向き合っていかなければならないとも感じます。

また、障害の有無にかかわらず、相手をどう受け止めるか、そして同時に自分自身も柔軟に変化していくことは大切だと感じます。

 

 

つねに広い視野をもち、柔軟な発想で明るく前進してく豊島先生。

豊島先生の温かさと力強さが、レッスンを受けるお子さんの表情にも表れていました♪

 

田中美郷教育研究所は、きこえ・ことば・コミュニケーションに課題のあるお子さまのための教育機関です。

聴覚障碍のお子さまには、関連医療機関との連携のもと、言語・発音の個別レッスン、グループレッスン、聴力検査、言語発達検査、補聴器装用プログラム、人工内耳プログラム、学業補助、生活指導、進学・就職サポートなどを行っております。

保護者のみなさまへは、お子さまのことばの発達のために、ご家庭で取り組んでいただくホームワークをお渡しするほか、ご両親講座(ホームトレーニング プログラム)、手話クラブなどもご用意しております。

 

田中美郷教育研究所ホームページ

https://noside.org/m/

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